TPPを知ろう!

STEP1
第1章
TPPって何?


第2章
「TPPで発展!」
の勘違い


第3章
TPPに入ると
どうなる?


第4章
なぜ日本は加盟
したい?


第5章
TPPでは
幸せになれない


第6章
わたしたちに
できること


STEP2
第7章
TPPと遺伝
子組換え


第8章
経団連会長と
TPPの関係


第9章
自由貿易につ
いて考えよう


STEP3
TPPに関する
 Q&A


by 安田美絵 @ ルナ・オーガニック・インスティテュート

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環太平洋経済連携協定

第2章「TPPで発展!」の勘違い

1.「農業のために工業を犠牲にしていいのか」のウソ

かつて前原外務大臣(当時)は、「農林水産業のGDP比はわずか1.5%。この1.5%を守るために、残りの98.5%を犠牲にしていいのか」という意味の発言をした。

この発言が盛んにマスコミに取り上げられたもんだから、TPP反対=農業を守ること←→TPP推進=工業輸出を伸ばすこと、と勘違いしちゃってる人がすごく多い。

日本はコメに高い関税をかけてる(700%以上)。TPPに入ると、関税がなくなって、外国から安いコメがたくさん入ってくるだろう。安いものに飛びつく消費者は多いから、日本のコメが売れなくなって、日本のコメ農家には大打撃だ。だから、TPPは日本の農林水産業に打撃を与える、というのは間違ってない。

でも、TPPに入らなかったら、残りの98.5%は本当に犠牲になるのかな?

日本が輸出で稼げるものといえば、自動車、家電製品など(「耐久消費財」と呼ぶよ)が主。では、耐久消費財の輸出額はどれだけかというと、GDP比1.652%しかない(2009年度)。

なんだ、農林水産業の1.5%とたいして変わらないじゃん!てことがわかる。

      

輸出業全体でもGDP比は11.5%しかない。残りの98.5%が犠牲になるなんて、大ウソ。

国内でのサービス業(GDP比20.8%)や卸売・小売業(同13.1%)の方が、日本経済で大きな比重を占めている。日本は貿易で食べている国というよりも、内需(国内の需要)でもっている国なんだ

             

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「サルでもわかるTPP(環太平洋経済連携協定)」 
by 安田美絵 @ ルナ・オーガニック・インスティテュート(マクロビオティック料理教室&持続可能な食の学校)