TPPを知ろう!

STEP1
第1章
TPPって何?


第2章
「TPPで発展!」
の勘違い


第3章
TPPに入ると
どうなる?


第4章
なぜ日本は加盟
したい?


第5章
TPPでは
幸せになれない


第6章
わたしたちに
できること


STEP2
第7章
TPPと遺伝
子組換え


第8章
経団連会長と
TPPの関係


第9章
自由貿易につ
いて考えよう


STEP3
TPPに関する
 Q&A


by 安田美絵 @ ルナ・オーガニック・インスティテュート

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環太平洋経済連携協定

第9章 自由貿易について考えよう


2.貿易によるお金の流れ

農業国Aと、漁業国Bがあったとしよう。

農業国Aでは、穀物2升と魚の干物1束が同じ値段だったとする。

  

漁業国Bでは、穀物1升と魚の干物2束が同じ値段だったとする。

  

農業国のaさんが、穀物1升を持って、B国へ行き、魚の干物2束と交換する。その魚の干物2束をA国へ持って帰り、穀物と交換すると、4升になる。つまりは4倍の儲けになる。

今度は漁業国のbさんが、自国で穀物1升を魚の干物2束に交換する。それを持ってA国へ行き、穀物4升に交換して、自国に戻ってくる。bさんもやっぱり4倍の儲けだ。

2人とも同じように儲けているように見えるけれど、国から国へのモノの流れに着目してみよう。

B国からA国へ移動するのは、どちらの場合も魚の干物2束だ。

でも、A国からB国へ移動するのは、aさんの場合は穀物一升。bさんの場合は穀物4升。

つまり、自国の商人が貿易をする場合は、自国の収益につながる。でも、他国の商人が貿易をする場合は、国から富が流れ出てしまう、富が奪われてしまうんだ。

これが貿易というものの本質だ。貿易によって、富は貿易商の出身国に一方的に流れ込む。貿易商は先進国の人間である場合がほとんどだ。だから、貿易によって、先進国は一方的に儲かり、発展途上国は一方的に収奪され、さらに貧しくなっていく。

                       

「サルでもわかるTPP(環太平洋経済連携協定)」 
by 安田美絵 @ ルナ・オーガニック・インスティテュート(マクロビオティック料理教室&持続可能な食の学校)